2010-01-01から1年間の記事一覧

カラータイルのパーフェクトを達成。

父親や師匠や仲間たちを「かたくて味気ない( tough and tasteless )」とはなんだ、という点はどうか。どうにも。

なんだか人間性クイズを受けてる気分だな。

悪夢。絵本、というかマイブックのような白無地絵本に手書きされた二次創作絵本というべきそれは、ある有名な絵本シリーズの循環構造を指摘し、そのループはシリーズの作者による「地獄」の表現であると主張するようである。元ネタの絵本からのコピーや拙い…

葉桜と魔笛とサークラとモテキ

以前記事を書いたNHK BShiの妖しき文豪怪談参加作品が、今年の11月に開かれる映画祭東京フィルメックスで特別招待作品として上映されるみたいだ。 僕は「文豪怪談」を、NHKオンデマンドの配信でも見はぐっていたから、スクリーンで観られるのはまことに重畳…

見えないより見えにくい方が良い。見えるより見にくくない方がいい。すっかり冷めていた黒い液体を飲み干した後の、マグカップの底のつややかな黒は飲み下す前の表面と同じ輝度を持ち、覗き込む私の顔を丸く区切って映し出す。覗き込まれた方はいたって平生…

歯車の単位を調べてみるなど。 google:1.85*432*1.05

そういえば、キシマ先生のキシマって名字だったんだー? 追記(9/19) 読み返してみたら、キシマ家(文庫版『まどろみ消去』p374)って書いてあったな……。 メモ (先生は、いつでも、どこでも、自分のことを僕と言われるが、このときは英語だから関係ない)…

あることないことつきぬけてことかいて愛。みそもくそもあえなく和えられればこそ、骨なき謂われも余ることなく割り切れて鱗のひとつやふたつ逆撫でられるまでもなく落ちるだろう。歯痒く思えば歯がありと知る。他を排すなら自があるなり。 How to dream our…

無骨を褒め言葉に使ってしまうことほど、無骨と言い表すにふさわしいものはないのではないか。

『ベティ・ザ・キッド』はシリアルなストーリーですね(普通ジョーク)。

『ホーマーのH』の【右手を隠す男】の【パパ】が【窓をつくる男】だというのはどうか。 追記(9/19) いや、右手の人本人が「(父親は)殺したよ」(p202)と言っているのは把握しているけれど……。 もう一つ 右手の人が本当に【ママ】の息子で【彼ら】と人間…

草間さかえ先生のツイートはなんだか骨太である。

『ヒックとドラゴン』、ヒロインが主人公を斧研ぎながら待ち伏せしたりこかしてふみつけたりする、というと秋田禎信ファンに訴求力があるだろーか。 2007年公開の時代劇アニメ映画『ストレンヂア』には二度ほど投剣シーン―刀剣の誤記ではなく、手裏剣でもな…

How to dream of my beautiful dreamer

『インセプション』は『アバター』と同じく「もっとこれ見てたいんだけど映画」だと思った。『アバター』は3D眼鏡と演出で客が「観終わりたくない」世界を作り上げて、『インセプション』は題材と構造で終わった後も客を映画見心地にさせているわけね。ある…

越前魔太郎先生の次の中の人にご期待ください

http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=182743X 秋田禎信、入間人間、乙一、新城カズマらが描く【魔界】の物語、第1部完結! 越前魔太郎・第2部〜その誇り高き血統〜があるとして、また同じ中の人達で回すのでもメンバーを入れ替えるのでもなく…

どの口が言うのかと思えば下の口が口火を切った。下の口と一口に言っても彼の場合首より下の開口部は数え方にもよるがおよそ五十は下らないとされており、この度口を利いたのは右手のタバコ窩のやや下に位置し袖口から覗く口である。その唾液は酸いというが…

なんか

書き方が違う気がする。一週間ぐらい書き直していたけど、もうやめ。

草間さかえ『災厄のてびき』

8月25日に草間さかえの新刊『地下鉄の犬』が発売されるからというわけではないのだが、8月の頭に草間の商業デビュー作『災厄のてびき』を再読した。とても面白いし、最初に読んだ草間作品ということで思い入れもあるが、それはそれとしてこの本は草間さかえ…

以上はマクガフィンなので一度しか言いませんでした。以上はマクガフィンなので一度しか言いませんでした。言われるまでもなく二度聞いたという顔をしていないで、例によってこのマクガフィンの内容には一切関知せずに祈りなさい。なお、なお、この文章は自…

火を見るより明らかであることが日の目を見ないことはよくあり、僕だって自由に選べるのであれば火を見るより明らかなことより火を見るだろう。遠赤外線に顔の表面を暖められながら、僕は炭を足す。この炉こころであり、こころ個々にあらず。僕のつぶやきに…

景観から書き始めそうになる。見えるままであるような物が見えるような気になっているのが見える。だからだめなんだ、と声がする。だ、から、だ、めなん、だ、のだを撫で回す。擦るうちに熱くなり、膨らみ始め、色も赤黒くなる。腥くなる。近づけた鼻先へ、…

胸厚く薄くなるなり残暑吸い

「あの公園のブランコのところに、ひときわ大きくて古い木があるでしょう?」「ああ、幹におっきな穴が空いてるやつ」「そう、あの木のウロの中は複雑な形になっていて、風が通ると、天然の管楽器というか、それこそオーボエみたいな音がするんだよ」「え、…

太宰治「葉桜と魔笛」

太宰治 葉桜と魔笛(青空文庫) 老婦人の語る、若くして死んだ妹の今際に起こった幻想譚。 23日から26日にかけて、NHK BSハイビジョンで妖しき文豪怪談という番組が放送され、その第2回目に塚本晋也がこの短篇小説を映像化するというので読んでみたのだが、…

じつは昨日やっと全話読んだ

じゃあ、『機械の仮病』単行本化の際のオビのコピーを考えますか……。 秋田禎信、マジメカ? マジメだ めかしこんでるな、秋田禎信 Opportunitize, Mechanize 仮病に効く偽薬 soft machine, but so heavy. No existence to ghostize. あしたはきょうよりマシ…

「小説を読むと、夜の場面を昼だとよく勘違いする。朝の風景を想像できてもその朝はどの夜が明けどの昼へ下がる朝なのかわからないことがある。一人の視点でずっと綴られていれば順番だと思うけど、視点が二つだともう怪しい。一方その頃、の後をそれまでの…

記憶がない、と言った記録がない。まず記録を保管した場所が不明だ。保管の記憶がない。記録した覚えはある。保管したつもりである。探す。探して外れだった日付がカレンダーで印されている。探し終え空振りだった場所の印が地図に付されている。どちらも真…

想像妊娠で出来た仔だからといって、世間様に恥ずかしい育て方をしたつもりはないが、歳の十を数えても安心毛布としての見えない友達を手放さない。そこで友達本人から話を聞けば、息仔は一丁前に貰い子妄想を持つという。否認しようが避妊しようが、その人…

Night Haiku

ふりむけばうなじねじれる夏服の カレンダー毎に一日(ひとひ)の終戦日 できたことできなかったこと積乱雲 霜の降る冷凍庫にこそ夏あめり "FRAGILE"タグしおれおる旅行鞄

ZtoA

『魔界探偵 冥王星O ヴァイオリンのV』と『魔界探偵 冥王星O ホーマーのH』を読み終わった本に追加しました。 「うつくしい光景だ。敵対する者が床にはいつくばっている景色というのは嫌いじゃない。その次に私がうつくしいとおもう光景は、子どもが母親の薬…