懐かしがるには早過ぎれ

週刊少年ジャンプの最近の新連載の話。わたしの狭い Web 視界内でも好評が見え隠れするサムライうさぎ。ジャンプの購読をやめて久しいのでまだ読んでないのですが、作者の福島鉄平氏は個人的に「よしっ!!」の人です。そう覚えていました。
「よしっ!!」とはどういう漫画だったのか、とか、わたしはどういう感想を抱いたのか、とかをお伝えするために、当時やっていた日記サイトのログを再掲したいと思ったのですが、見つからない。そもそも感想を書いていなかったのかな。仕方がないので、当時 2ch に立ったこの作品のスレッドを掘り出してきました。

びっくりするほどの過疎っぷり。酷評で埋まるより悲惨な気がしますね。福島氏はジャンプ本誌では「プルソウル」という読み切りも発表していますが、そっちのスレも似たようなものだった気がします。 2004 年時点のネット上の福島氏の評価は、まああんまりパッとしていなかったわけです。それがこうして今、華々しく、ってんでもねえな、方々で褒められている状況って言うのは、色々と趣き深いですね。
もはやうろ覚えなんですけど、上記のスレの賛意見/批判に対する擁護意見の半分ぐらいはわたしの書き込みでした。よほど好きになったのね。具体的には、

35 :名無しさんの次レスにご期待下さい:04/11/22 17:33:39 ID:RcTNINiM

天才型主人公が多くなったといわれる中で、

この漫画の主人公が一番天才っぽさを感じた

やっぱ天才は一つのこと以外は駄目じゃないと

日常生活が困難なぐらい尖ってないと

でも連載はしないでほしい

185 :名無しさんの次レスにご期待下さい:04/11/25 12:07:50 ID:bSEw7V/N

一行スレなんかでは主人公評判悪いね

最初ら辺部活動になじめなかったりしたり、

努力(練習)を努力と思ってない感じの現実的な天才ぶりや

もっとも認められたい相手に認められてしまうところで

オレの中のヒーロー願望・天才願望は軽く満たされたんだけど皆はどうなの?

あたりが(多分)わたしの書き込みです。よっぽどあの作品の主人公に天才を感じたのね。多分わたしの天才観はズレてるんだよな。あと、この読切がスポーツ漫画だとは思わないけどね 部活漫画だよと書いたのも、わたしのような気がして、ここら辺、後に( 2006 年に)わたしがおお振りにハマることになる下地*1が見えるようで、色々と味わい深いですね(わたしだけが)。
というか、昔の自分のサイトのジャンプ感想を読んでいると、ものすごく強気(「なんでジャンプの読み切りってこんなにつまんないんですかね」とか一行だけ書いてあったりする)で、見ていて痛々しいというか、でもその尖った感じが素敵と言うか、どんどん感傷的な気分になっていきます。若いって良いですね。つい最近だけど。
そうだな、痛々しさの例としてひとつ。自サイトの過去ログから「よしっ!!」の感想を探していたら、今期のジャンプの新連載二つ目、「バレーボール使い郷田豪」(まあこっちも読んでいないんですけど)の作者、高橋一郎氏が、やはり 2004 年に発表した読み切り「スーパーメテオ」の感想が見つかったので、それを貼っておきましょう。

良かったです。目新しさはなかったけど。折角若返ったのに話に殆ど無用なじいさんが新しいといえば新しい。じいさんを始めとする無駄な部分をもっと刈り込めば完成度凄く高くなったと思った。
ちょっとうすた絵っぽいところがあった。うすた京介のギャグじゃなくて絵を作品に取り入れた人は珍しいですね。あと悪役の名前にバックトゥザフューチャーのビフを持ってくるセンスは好きです。

完成度凄く高くなったと思った辺りが頭悪そう。まあ、バックトゥザフューチャーが好きってことです。
わたしが一番熱心にジャンプを読んでいたのは、小学生時代とか(つまり、漫画読みとしてジャンプを読んでいなかったころ)を除くと、 2003 年から 2004 年ぐらいにかけてなのです。その時期に読み切りを発表していたりして下積んでいた人が連載を持つというのには、えー、特に思うことはないか。がんばってください。長いけど特に内容のない文章でした。

*1:タグにすると、 [部活][パッと見ぼんくら][脱ぐとすごい] あたりか