読書記録:アマチャ・ズルチャ(深堀骨)( isbn:4152085088 )

評判に違わぬヘンテコ小説。この本を中心にして、最近いわゆる SF と呼ばれる種類の本を集中して読んでいたので、小説ってなにをどう書いてもいいんだなあ、と思えてきた。
「隠密行動」の、ラストシーンの「え、これで綺麗にまとまってるの?」感、乱歩ネタ、「飛び小母さん」の疾走感、語り口、ネタのシンプルさが好き。
通して見ると、「トップレス獅子舞考」が異質なような気がする。小説というより、どことなくテキストサイト系の長文の雰囲気。小ネタが技巧的だし、オチが決まり過ぎているのもテキスト系の雰囲気がする一因かな。