読書記録:海を失った男(シオドア・スタージョン)( isbn:4794927371 )

何故だかスタージョン氏は女性だと思ってた。解説を読んで誤解に気付く。
「墓読み」と「海を失った男」が気に入ったかな。それぞれオチが上手い……上手過ぎてわかりやすくなりすぎている様な気がするし、特に「海を失った男」はオチがない方が幻想的な気分に浸れたような気もする。でも最後の台詞は好き。
「三の法則」は、それっぽいの道具立て、ガジェットがなくても、展開だけでここまではらはらさせられるのかと驚いた。なんとなく、サスペンスフルなんて言葉が思い浮かぶ。どう繋げるのかが気になって、ページをめくる手が止まらないという感じになった。リーダビリティが高いというヤツか。
「ミュージック」猫萌え(猫?)。「ビアンカの手」ビアンカの手萌え、になってしまう認識をするラン萌え。「成熟」ロビン萌え。「シジジイじゃない」レオ萌え。「三の法則」デレク萌え。「そして私の恐れはつのる」ドン萌え。なんか、彼の弱気になる描写がことごとく萌えた。最終シーンの成長した風の彼にも萌え。あと、ドンとフィービーの問答萌え。「墓読み」墓読み萌え。「海を失った男」恐怖の描写萌え。