倫理的独我論者

倫理的(規範的)独我論者って居るんだろうか。つまり、「自我」というのは実際にここから世界が見えている私のこの我という在り方で在るのが正しく、「他我(ここの私のこの我ではない我)」なるものはこの我という在り方をしていないという点で正義に反していて、それ故にそのような「我」が存在することは悪である、道徳的に非難されなければならない、と考えるような。
この人は、「道徳的に正しいはずの神がいるなら、彼はなぜ悪をつくったのか」という問いを、「道徳的に正しいはずの神がいるなら、彼はなぜ他我をつくったのか」というふうに言い替えるのだろう。