短歌

人を殴ろう

両方の手が鉄臭くなるくらい懸垂をしよう人を殴ろう 幸せになる方法で幸せになろうとせずにいる金曜日 もうジェイン・ドゥにはなれないは末永くすえながくお幸せにね 父親の形状記憶シャツは父親の形状記憶して窮屈 父の精子父の陰毛父の虫父の車のカセット…

ちんぽには勝てないぼくら

ちんぽには勝てないぼくら因果的閉包に外はないはずだから 不能犯として確信犯として君の幸せだけを願うよ 嫌われよう嫌われようと行く道の上に桜の葉の裏暗し

性淘汰けだものくさく

性淘汰けだものくさく“獅子心”の獅子のたてがみ育てるという そのスーパーマーケターもどきの発想は発表に代えず黙っておきなよ 子づくりの前に検算してみよう足して二で割ってたしかめあって 作画厨の知る人体の美しさ知りたしわれも人体なれば

君TUEEEは限りもあらじ

君TUEEEは限りもあらじ長浜の真砂の数を読みつくすとも ←イマココ!←イマココ!←イマココ!を使い捨てひとり呼吸を数えているのみ アルター・エゴ・サーチ・アンド・デストロイ! などか俺俺の数数えられん

history.back()が何度も

history.back()が何度も何度でも働くとしてまたも会はめやも ゲオポリティクとしてナチュラル・ヒストリーとして短詩としてくぁwせdrftgyふじこlp;@:「」 不実だね不実は sincere じゃないとも sterile とも読める文字だね 総誘い受けている総健気攻めて…

各馬一斉に

一馬力もたない各馬一斉に走る喰う寝る仔馬を残す 我が欲望汝が欲望でも立ち上がるインターフェイスの障る手触り きみのマニュファクチュア、マニュスクリプト、マニュアルなどのマニュを舐めたい

息切れします

粛々と still alive like you だれも死んだりしないんだってば こちら側にいればいつでもどこからも切れます そして息切れします 「どどめ色」と言われて君が思い出す色に色づけ君の月曜

生活などない

家具えらぶように思想を買うように営むという生活などない 関係者でも無関係者でもない人たちの幸不幸みていた 見も知らぬ人の罪悪感に罰下してみれば神たる我ら 真にうけるマチズモにうける喪にふくすマチズモにふくす開戦前夜 ねたましく思えば広きユニバ…

ミッションはどう?

対岸で燃えている家に住む人と同じ川から水汲んでいる 「だから! 遅過ぎたと言っているんだ!」と言いたかったな一度くらいは 君のアドミッションはどう? 君のサブミッションはどう? ミッションはどう? へんじがあればしかばねじゃない

彼は童貞である

牛乳もコーヒーも水もごくごくと飲み干す彼は童貞である シャツの袖2センチ足らぬ若人のお仕着せにしわふやす手のこと またまことしやかにほらをふいてくれあのロー・レゾなハイ・ファンタジー どんなうそでも嘘はうそだから眼はつむれないため眠れない夜

ブスって言ったことがない

うっせーなブスって言ったことがない言える相手がいなかったはず 文の中段落の中一様な大きさの字が並ぶ不思議さ 幽霊のよう筆先のように足つめたくなるが足跡はつく

鬼はshot 福ouch

君が今きっと誰かの親友や恋人として生きていること Sing alone the same song いきついで「いろいろあった」そんな気でいる 周辺の皮膚まきこんで赤くなる剥き出しの擦過傷なりわれは 他人事のように指先冷えにけりうたた寝に首の落ちて起きれば

排他的論理和

「不透明xor半透明」のヴェン図を書いて遠い目をする 人愛せざれども人の形する人の一人として数えらる

右目だけ

ノーホープノーフューチャーノーセンキューノーフィアー喉カラカラにする 右目だけ真っ赤になって右目だけ細めて右目だけで見ている

甘いものになりたい

かまっててまってたまってかたまってまたわだかまって自意識である ゼロサムの夏のみ名指す文字なぞる岩瀬の波はものみな言わず 夏以前冬以前からわれを統ぶ可能態なり目の前の君

カウガール失踪

メラニンもゆ模造の夜明けに梅雨明けの空の高まることを願えり ついたちとよっかいつかとここのかに丸あるカレンダー四月のままの いつの間にか筆箱を開けられている「書けないペンはすぐ捨てなさい」 あるだけのシーツにくるまりたき君の裸の肌いろ今年の夏…