RADWIMPS「携帯電話」のミュージックビデオを観て、まあ楽曲はいつもの感じだったが(いや、最後のサビとか円城塔の短篇みたいな世界観で良いと思います)、ビデオが妙に気に入ってしまったので監督と出演している子役を調べてしまった。監督は月川翔で、子役は北村匠海。ググったらすぐわかってしまって拍子抜けであった。
で、北村匠海フィルモグラフィーには「本当は怖い童謡」本当は怖い童謡 [DVD]というのがあって、このパッケージの北村くんがちょっと塚本晋也に似ている。というか、正確には、『鉄男』の「やつ」っぽく見える(たぶん目を縁取るメイクと、鼻の造作から受ける印象)。
そして思いついたのだが、『鉄男』シリーズの新作、もしくはスピンアウトとして、『鉄男の子(てつおとこのこ)』あるいは『鉄少年』はどうか。こう、ローティーンの男の子が、その第二次性徴の現れにオーバーラップする形で金属化していくのだな。で、それを影から見て狂喜する「子やつ」……。現代風味を加えるために「子やつ」は男の娘だったりする(1で「やつ」が化粧するシーンを拡大解釈)。個人的には「鉄男」化にはある種性的な情動の物質化というニュアンスを保って欲しいのだが(銃器・重機化してほしいのだが)、「鉄男の子」は携帯電話やポータブル音楽プレイヤーをモチーフにした「軽い鉄男」でもいいかもしれない。