• 6月9日放送の月曜 JUNK2 バナナマンのバナナムーンは、バナナマン設楽のことならなんでも知っていると豪語するバナナマン日村へ「設楽テスト」が出題されるという回だったが、いずれの問題も趣向が凝らされていて面白かった。ディスクジョッキーの片方がもう片方についての問題を答えるなんて、内輪受けも良いところでないかという感じであり、実際私が楽しめたのは私がバナナマンのファンだからなのだろうが、ファンと言ってもバナナムーンのポッドキャストは毎週聴いているけれど本放送は聴いたり聴かなかったりで、テレビでの活動なんてほとんど追っていない(テレビを持っていないから)という程度の「ファン」、が、大体答えのアタリはつけることが出来る、というわけだからつまり問題は知識を問うようにではなく、日村が自信を持っているという「設楽への愛」が試されるように作られていて、そのさじ加減が上手いのだった。
  • ところで、 TBS ラジオの JUNK 枠の番組はそのウェブサイトで毎週の放送後にポッドキャストを配信していて、上でも少し触れたようにバナナマンの番組でも配信している。このポッドキャスト2008年4月14日分は、ゲストであるアンジャッシュ児島へのいじり(というより今後の児島について相談会みたいなことになっているようなトーク)が一時間近く(ほとんど本放送と同じぐらいか、 CM を考慮に入れるとそれ以上)に渡っていて、大変聞き応えがある。配信以来何回も聴いているのだが、聴いている内に気になりはじめたのが、本筋とはあまり関係ないところでの設楽の振舞いだ。児島は人を誘って遊びに行った方がいいという下りで、十七分あたり、設楽が「この人(=日村)すごいんだから。『(時間が)空きました』っていったら、もう、ほんとだよ、あの、テロリストのように電話かけまくるんだから」と言った後、「ごめんいま表現が変だったね俺」と一呼吸置くと、「この人すごいんだから、空きがあったら電話かけまくるんだから」と言い直す。二度目の「すごいんだから」はいわゆる「編集点を作る」というものだと思われる。思わず口をついた「テロリスト」という言葉の危うさを瞬時に悟り、それをリカバリーしようとする設楽の逡巡が伝わり面白い。面白いというのは皮肉ではなくて、だらだらと話をしているような設楽も、というかそんな設楽だからこそなのかもしれないけれど、いろいろ気を使ってしゃべっているのだな、と感心したというか(皮肉ととられることを回避しようとしたらなんだか上から目線になってしまった)。