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シオドア・スタージョン「輝く断片」読む。巧いなあ。もちろんスタージョンの文章もそうなのだけど、短編集として、大森望の編み方が巧い。
スタージョンの小説では、例えば「輝く断片」に顕著な「ゴツゴツした太い指が丁寧に作業する」感じの描写が好きだ。あと、「マエストロを殺せ(原題: Die, Maestro, Die! :が素敵)」は何回読んでも泣ける。「取り替え子」の冒頭が面白くて、ここだけ何度も読み返しては笑ってしまう。
「法律がある。法律っていうのは、人々を守るためにあるんだよ」
「どうしていつも他人ばっかり守るのよ」
最高。「のどぼとけから手を離してくれ」
の前の、淡々としたバイオレンス描写も笑える。秋田禎信ファンにおすすめ。
福島鉄平「サムライうさぎ」の2巻はちょっと前に買って、読んでいた。遅れて記録。面白い、と思う、んだけどなあ(なんで自信なさげなんだ)。福島の短編って単行本にまとまったりしないのだろうか。コミックフラッパー時代のもちょっと読みたいな。